自分で事業をはじめたい、副業からはじめて軌道に乗れば本格的に起業にチャレンジしたいという志の人は多くなってきています。そんな人達のネックになっているのが起業したいけどアイデアがない、どう考えてアイデアを出せばいいかわからないということがあります。
今回は起業したいけどアイデアがないという人にアイデアを生み出すための考え方を解説します。
できることよりも、やりたいことを優先して考える
起業アイデアを見つけるために大前提として重要なのが「できること」よりも、「やりたいこと」を優先して考えることです。自分が持っているスキルや経験してきたことを活かすのはもちろん重要なのですが、やりたいことが根底にあるかを基準に考えていきましょう。
やりたいことでも起業できるくらいの知識がなかったり、好きなことだけでは仕事にならないという意見もありますが、起業するための基準ができることだけで始めてしまうといずれはつまらなくなり情熱を持って続けられなくなる可能性が高いです。サラリーマン時代と変わらず嫌々で働いている状態と大して変わらなかったり、なによりも好きなことでなければ自分のビジネスとして試行錯誤してクオリティを上げていく意欲も湧いてこないのです。
好きなことでやりたいことであれば自然と体が動いて自ら工夫していくので、好きなことをビジネスとして形にするためにはどうしたらいいか、やり方はあとから考えればいいです。重要なのはアイデアを自分で否定するのをやめること、自分の可能性を自ら潰さないことが大切です。
起業するのにオリジナリティは不要
起業するために自分だけのすごいアイデアがないといけないと考えがちな人も多いですが、起業するのにオリジナルのアイデアは必ずしも必要ではないということです。実は自分でビジネスをしている多くの人は、既存のビジネスを真似て事業を展開しているのです。うまくいっているビジネスほど再現性が高かったり、行き詰まった時の解決策が見つけやすいので自分でゼロから考えるよりも成功している先人から学ぶ方が成功率が高くなるのです。
アイデアとは既存のものと、既存のものの組み合わせからなるものです。ゼロから新しいものを生み出すという考えの人が、起業アイデアが出てこないという状態から抜け出せなくなっている原因になっています。
まずは起業アイデアがない時には、既存のアイデアに乗っかって真似ることも第一歩なのです。その際に注意点としてはすでにやっている起業と商圏が被らないようにすることです。自分のやりたいビジネスの方向性があっているのであればすでにあるアイデアに乗っかることは選択肢のひとつなので、自分のやりたいことが決まったらその分野で展開されているビジネスに目を向けてリサーチしていきましょう。
やりたいことと、困りごとのクロスするポイントをリサーチ
起業のアイデアには第一にやりたいことを基準にすることが大切です。そして既存のビジネスに目を向けることです。アイデアを形にしていくために必要なのはとにかくリサーチで、多くの人にリサーチをしてニーズを具体的にしていきます。
ビジネスの基本は困りごとの解決です。人が今どんなことに困っているのか、自分がやりたい分野ではどんなサービスなら困りごとの解決に繋がるかを考えていきます。自分のやりたいことと、他人のしてほしいこと、困りごとがクロスするポイントがどこにあるのかをリサーチして形にしていきます。
自分のやりたいことでも誰かの困りごとを解決しなければ当然ビジネスとして成立しないです。お金を払ってでも解決したい悩みはどんなことなのかを基準にリサーチしましょう。そのために多くの人の話を直接聞くのはもちろんのこと、今の仕事の繋がりのなかで新たな困りごとを抱えている人がいないかや、SNSを活用するなどして幅広くリサーチの意識を持っていきましょう。
起業アイデアを出すコツ
起業するのにゼロからオリジナルアイデアは必要ありません。まずは既存のビジネスからどの事業をはじめるか考えましょう。ここでは起業するためのアイデアとコツを具体的に解説していきます。
数重視で考えつくアイデアをたくさん出す
企業のアイデアを出す時に、まずは質にこだわらなくても大丈夫です。これは出来なさそう、など実現可能かどうかもまずは置いておいて思いつく限りのアイデアを出していきましょう。時に気軽に出したアイデアがビジネスの元になることもあるので質はいったん考慮せずに数重視でアイデアを出します。
第三者と話す
自分ひとりだとアイデアに限界があるので、第三者に話すと思いもよらない意見が聞けたり話してるうちに自分の意見が明確になってくることもあります。企業でも新規事業などを取り組む時にブレスト(ブレインストーミング)・集団発想法でアイデアを出すこともあるくらいなので、第三者と意見を交わすことで新たな気づきが生まれいいアイデアが思いつく可能性があります
起業アイデアを出す具体的な方法
起業するアイデアを出すコツを参考にして、ここからは具体的にアイデアを出していく方法を解説していきます。
不便に感じることを考える
ビジネスの根本は人の悩みや、面倒なこと不便だと思うことを解決することです。日常生活でもっと楽になったらいいと感じることや、自分の悩みから考えていきましょう。自分が悩みの当事者であれば同じ悩みを抱えてる人から、共感を得て支持されるビジネスになります。ここでもコツは実現可能かは別として思いつく限りのアイデアをたくさん書いていくことが大切です。
自分の強みやスキルを元に考える
起業する時には自分が不得意なことをするよりも、得意なことをビジネスにした方がうまくいく事が多いです。不得意なことを克服するより、自分の長所を磨いて強みを伸ばしてみましょう。そのためには改めて自分のスキルや得意なことを洗い出していき自分の得意なことを把握しましょう。
自分がやりたいこと好きなことを整理する
自分の得意なことスキルを活かせることをビジネスにするのが基本です。継続するには楽しいという感情や情熱も欠かせないので、あまり深く考えずに好きなことと得意なことを挙げていきましょう。
興味があればその分深く追求することや視野を広げる考えをもつので競合他社との差別化ができたり自分の独自性を発見できるきっかけになります。具体的なビジネスや実現可能かなどは徐々に考えていけばいいので、まずは何をしてる時が楽しくて好きなことは何かを整理してみるといいでしょう。
起業をしていくために行動すること
起業アイデアを出して大まかなビジネスの方向性が決まったら、実際に事業をはじめて成功するのか実現可能な事業にするために事前の情報収集をする必要があります。
公的機関の専門家に相談する
・ビジネスのことは専門家に相談するのが一番
・無料で利用できて信用できる公的機関に起業の相談をすることで初期費用を抑える
・商工会議所では創業準備の進め方や業種・業種選びなども相談できる
・創業セミナーや創業者同士の交流会なども開催しており起業に関するさまざまな情報を得れる場
・商工会議所はまだ具体的にどのようなビジネスをやっていくか決まっていないという漠然と起業を考えている人の相談も可
・起業後にも事業に関する悩み相談もできる
・また経営に関する複雑な課題の場合は弁護士・税理士・社会保険労務士などに相談
起業して成功している先人に話を聞く
すでに起業して成功してる人の話を聞くのが成功への近道です。成功者の話を聞くことで自身のモチベーションにもなり、どのような業種をしているのか、起業するときはどこに苦労したのかなどこれから起業する人にとっては有益な情報が聞ける可能性が高いのです。起業家や経営者との繋がりを作るには起業セミナーに参加したり、オンラインサロンに参加する、SNSなどを利用して経営者と直接コンタクトを取るなど手段はいろいろあるのでまずは何からはじめてもいいので行動してみましょう。
起業家コミュニティに参加する
起業家が集まるコミュニティに参加するのはおすすめです。ひとりだとモチベーションの維持が難しい時やひとりで悩みを抱えてしまうこともありますが、起業を目指す同じ志を持つ人たちの環境に身を置くことで刺激になったり有益な情報が得れる可能性があります。自分の興味がある業界のイベントや、セミナーに参加してとにかくたくさんの情報を得るようにしましょう。
まずは副業で経験してみる
どのようなビジネスにするか決まらない、成功できるか不安という人はまずは副業ではじめてみるのをおすすめします。本業の収入を確保したうえで行う副業なので失敗してもリスクが低く思い切ってチャレンジできるのがメリットです。
普段より早い時間に起きて仕事にいくまでの時間を副業にあてる朝活はおすすめで、平日の夜の時間や休日の時間を使って少しづつ副業をはじめていくのもいいでしょう。実際に行動するとその仕事のメリットやデメリットが見えてくるので、起業して後悔したくない場合はいくつかの副業にチャレンジしてみて軌道に乗ってから起業することで失敗のリスクを減らすことができます。
普段からアンテナを張って過ごす
成功している事業を少し改善して自分の事業にしていくことで、自分も成功できる確率は高くなります。ビジネスにオリジナリティのあるアイデアを求めすぎないのがポイントで、普段の生活からアンテナを張って情報収集した日常生活で不便に感じることからヒントを得てアイデアを出しましょう。
起業したいけどアイデアがない人が試すべきことまとめ
起業するのに必ずしもオリジナリティがあるアイデアが必要とは限りません。成功している事例を、自分なりにアレンジしていけば成功の確率が高くなります。まずは行動することが重要なので公的機関の専門家や起業して成功している人に相談したり、いきなりはじめるのに抵抗がある場合は副業からスタートしてみて軌道に乗ってから起業を考えましょう。
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