新規事業企画書の書き方とは?作成のポイントも解説

目次

新規事業企画書とは

そもそも新規事業企画書とはどのようなものでしょうか。
新規事業企画書について既存事業企画書との違いや作成のメリットについて解説します。

新規事業企画書とは

新規事業企画書とは、新規事業を進めるにあたっての事業を説明するための企画書です。
新規事業とは、社内で新しく始める事業のことを言い、既存事業とは違う業界やビジネスモデルを構築する事業のことを言います。

新規事業企画書では、中長期的な視点が必要になります。
3、5、10年後の事業の将来性を考えながら企画書を作成してみましょう。

また、新規事業は企業の将来的な事業の柱になりうる可能性もあるため、自社の特性を活かせる様な事業であると良いと言えます。

新規事業企画書と既存事業企画書の違い

新規事業計画書は新規事業を進める場合に書く企画書のことです。
新規事業企画書を書く場合にはその事業の将来性を認めてもらう必要があります。

反対に既存事業企画書は既存の事業を進める場合に書く企画書のことで経験や実績を数値やデータをもとに説明することが求められます。

新規事業において将来性をデータや数値で示すことには限界があります。
そのため、論理的に説明することや、論理的に説明することで相手を納得させることができるような企画書作りを心がけましょう。

作成するメリット

作成するメリットは相手に伝え、事業を進める上で必要になるというところですが、その他にも、書く場合に頭を整理することができるというメリットがあります。

企画書を書いている途中に未検討の部分が明らかになることで、問題点に気づくことがでできるため、発生した問題に対処する場合に役立ちます。

そのため、企画書を書くことで気になる点があった場合はメモに残すなど工夫をして次に繋げてみましょう。

新規事業企画書を書く目的

新規事業を進める場合は他の社員の方と連携して進める場合も多いと思います。
その際に企画書を作成し、相手にプレゼンすることで理解を得ることも多いのではないでしょうか。

その際に、アイディアが固まっていなかったり、アイディアは固まっていても相手に伝わらないと事業の進み具合に影響します。
そのため、相手に伝え、新規事業を進めるためにもこの記事でご紹介する企画書の書き方をもとに、実際に企画書を作成してみましょう。

新規事業企画書の書き方とは

この部分では企画書を実際に書く際にどの様にして書いていくのかご説明をします。
大きく分けて以下の6つに分かれています。

  • 新規事業においての目的
  • 新規事業のターゲット
  • 事業の概要
  • 新規事業においての課題
  • 新規事業で得られる効果
  • 新規事業のスケジュール

この手順を抑え、実際に企画書を作成してみましょう。

新規事業においての目的

新規事業において目的がない場合や明確でない場合は賛意を示してくれる人も少なくなるでしょう。
何を行う事業なのか、事業を通して何を実現したいのかを明確に示すことで、同じ意志を持つ方を味方につけてみましょう。

また、目的を明確にすることで、事業のアイディアを出す際にどのアイディアが的確かどうか見極めたり、仮説検証のフェーズで、うまくいかない場合でも目的を確かめ、目的に合った行動をとることができます。

新規事業のターゲット

新規事業ではどの様な方のどの様な問題を解決するのかを定義する必要があります。
目的に沿ったターゲットはどの様な方か調べるためにもペルソナの設定をしてみましょう。

ペルソナ設定とは、ターゲットとなりうる人物像を一つに絞り、特徴を洗い出すことです。
これをすることにより、よりターゲットが明確になり、問題がより明確になるでしょう。

ペルソナを設定する上で重視するポイントとして、本当にそのペルソナが課題として認識しているのかということです。
課題として解決したいと思っていない場合リーチしても押し売りの様になってしまい、長期的に収益を得ることは難しいと言えるでしょう。

これらをもとに、企画書にターゲットを記入し、どの様な顧客をこれからとっていきたいのかを明確にしてみましょう。

事業の概要

事業の概要を説明することでどのようにしてターゲットの課題を解決するのか明確にしましょう。
例えば、「リアルの英語を勉強しにくい環境にある方に完全ネイティブスピーカーのオンライン英会話というソリューションを提供する」といった形で事業の大まかな内容を説明しましょう。

概要を説明することで、聞き手がどのような事業を自分たちがしていきたいのかが明確になり、他の項目にも納得がいくような企画書作りを心がけましょう。

新規事業においての課題

新規事業においてどの様なことを検討する必要があるのか、あらかじめ決めておきましょう。
課題を明確にすることで、解決に向かう意志を示すことができます。
課題とは以下のようなものがあります。

  • 現時点では明確でなく、解決する予定のもの
  • 企画を成功に向かうために必要なこと
  • 事業が失敗する時に想定される要因

これらを明確にすることで、相手を納得させることのできるより説得力のある企画書作りに繋げましょう。

新規事業で得られる効果

聞き手側もどの様な効果があるのか理解した上で新規事業を進めてみたいと思うはずです。
例えば効果を示す方法として主に3つあります。

  • 顧客獲得数
  • 市場においてのシェア
  • 売上、利益

これらの観点で考えてみることで、具体的な数値を出し、どれくらいメリットが存在するのか、聞き手を納得させるためにも、想定される効果を測定してみましょう。

新規事業において具体的な数値を出しずらい場合もあると思いますが、その際は、競合のIR情報等を参考に調査してみることで、どれくらいの利益をあげているのか基準を調べてみましょう。

新規事業のスケジュール

新規事業においてスケジュールを決めることはとても重要と言えます。
新規事業は収益が見込めるまで時間がかかることがほとんどです。

そのため、具体的に中長期的な視点でどれくらいの収益があるといいのか、スケールするタイミングはいつ頃だとスムーズに進むのかを考えることで実際に事業を進めていく上での道標となるでしょう。

新規事業企画書を書く際のポイント

新規事業企画書を書く際には以下の点を意識しましょう。

  • なぜ自社で行う必要があるのか考える
  • 事業の撤退基準を決める
  • 起こりうるリスクとその対処法を考えておく
  • 文章はシンプルにわかりやすくする
  • リスト
  • リスト

なぜ自社で行う必要があるのか考える

なぜ自社で行う必要があるのかを考えることで競合他社が多い中でも自社の強みを活かすことに繋がり、聞き手を納得させる一つの要因になり得るでしょう。
自社で行う必要があるのか考える論点としては以下の4つです

  • 自社の強みであること
  • 企業の発展につながること
  • 今、企業にとって取り組む必要性があるということ
  • 自社の経営理念にそっていること

これらのポイントを押さえることで、自社で行う必要性を確かめ、事業を進める上での成功要因を見極めてみましょう。

事業の撤退基準を決める

事業の撤退基準を決める理由は失敗するリスクが長引いてしまうことがないようにするためです。
新規事業はわからないことも多く、失敗する確率もゼロではありません。

ですが、世の中には諦めないことを促す言葉が多くあります。
うまく行かない状況では、諦めるか、諦めないかの狭間に立たされることがしばしばあります。

そのため、しっかりと事業の撤退基準を決めることで、損失を最低限にとどめましょう。
撤退基準を決める際に考えるポイントとしては、しっかりと具体的な数値を活用することです。

何ヶ月で利益がいくらに届かない場合は撤退するといった数字を使うことで明確にしてみましょう。

起こりうるリスクとその対処法

新規事業ではリスクがゼロということは絶対にあり得ません。
どのようなリスクがあるのかあらかじめ想定しておくことで、事前に計画を行うことができます。

そうすることで、結果としてリスクを減らすことができる事業として成立させることができるでしょう。
あまりにもリスクが多すぎる場合は、一度原点に戻ってみたり、ピボットすることも視野に入れましょう。

リスクとは資金的なリスクだけではなくニーズがどれくらいあるのかわからないといったリスクも含まれ、事業を成功させる上で重要と言えるでしょう。

文章はシンプルに伝わりやすく

企画書の目的の一つとして、相手に伝えるということがあります。
そのため、相手に伝える前提で書く必要があります。

例えば、アイディアがまとまっていない場合に、いくらシンプルであってもアイディアが固まっていないため、伝わりづらいことが想定されます。

そのため、しっかりと先ほど紹介した書き方を押さえることで、伝わりやすい企画書の作成を心がけましょう。
また、新規事業では他の業界に手を伸ばしたり、既存の事業では扱わないワードを活用する場合があります。

その場合には、ニッチな専門用語でないかということを考えたり、もし伝わりづらいワードであれば注釈をつけるなどの配慮をしてみましょう。
もし自分ではわからない場合は違うチームの方にあらかじめ聞いておく等、対策を考えておきましょう。

実際に行動してみる

企画書を書く際には実際に行動することでより良いものを作成できます。
例えば企画段階からでも、実際に顧客となりうるユーザーの声を企画書に反映させることで、想定しているだけではなく実際にどのようなニーズがあるのかを具体的に聞き手に示すことでより納得されやすい企画書につなげることができます。

実際に行動してみると聞くと、アプリ開発や、イベント開催など大きなことをイメージするかもしれませんが、少しずつ、周りの人から意見やニーズを探ることで、納得されるような企画書作成に繋げてみましょう。

新規事業企画書まとめ

今回は新規事業における企画書について紹介をしました。
企画書において、常になぜ?を問い続け作成することや、あらかじめスケジュールを決めることでリスクを軽減できることがわかりましたね。

また、新規事業はわからないことが多く具体的な数値を出しずらい場合でも、事業を成功に導くためには、成功している企業等を参考に、明確な基準を示すことが重要であることがわかりましたね。

記事を参考に、企画書に書く内容やポイントを抑え新規事業を進めることに役立ててみてください。

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