新規事業開発とは?必要な人材も解説

目次

新規事業開発とは

新規事業開発とは、新しい事業を開発することです。
新規事業開発には、企業内で行うことだけではなく、個人で新規事業を立ち上げることも含まれますがこの記事では主に社内でのことを説明しています。

事業開発では収益向上を目指し、戦略を立て、各部署と連携しながら進めることが、必要となります。
そのため、プロジェクトマネージャー等の管理するポジションが必要とされる場合が多いです。

また企業、個人に関わらず、ゼロベースからのスタートとなるため失敗を乗り越えることができるようなマインドや不安に負けないようなマインドを持っていることが重要です。

新規事業開発の仕事内容

社内で新規事業を開発する際の仕事内容について紹介します。
具体的な仕事内容としては以下の三つがあります。

  • 目標の設定、事業計画作成
  • スケジュール管理、財務管理
  • 経営陣との協議、社内との交渉や調整

事業の計画を決め、成功まで導いていくことが全ての業務となります。

大企業などでは、新規事業の創出や海外への進出や新規事業を作成しM&Aなどをすることを目的に新規事業開発メンバーを集める場合があります。

また似たような言葉に「経営企画」が挙げられますが「経営企画」は企業全体の経営が対象になりますが、新規事業開発は単体の事業を行うという違いがあります。

新規事業開発のプロセス

実際に事業開発を進める時に必要な流れを紹介します。
事業開発を進める流れは以下の通りです。

  1. 情報収集・アイディアの決定
  2. MVVを明確化する
  3. 市場を見極める
  4. 環境を整える
  5. 計画を立てる

情報収集・アイディアの決定

情報収集手段の一つとして、この世の中で課題とされている問題は何か、身近な人が課題に思っていることはなにかを調査しましょう。

このように課題を探し出すことで、新規事業のアイディアにつなげることができます。

またデータなどを情報収集することにより、消費者側に解決するニーズがあるのか、事業として成り立つのかをアイディアの段階から考え始めることができるため検証→実験のスピードを早めることにつながります。

MVVを明確化する

MVVとはMission(存在意義)Vision(目標)Value(行動指針)のことです。

Mission(存在意義)→なぜこの企業が存在するのか、どのような世界を目指しているのか

Vision(目標)→ミッションをもとに掲げる志のこと、中長期的な目標のこと

Value(行動指針)→ミッションやビジョンを達成するためにどのような行動を取るのか

MVVを明確化することにより何をしたいのか、何を実現したいのかが明確になり、優秀な人材を得ることに繋がったり、説明する時に伝わりやすくなるといったメリットがあります。

市場を見極める

アイディアを事業にしたときにどれくらいの収益が見込めるかを考えましょう。
市場を見極める方法として、競合を調査してみたり、市場の成長性を調べることで事業としてどのアイディアでどこのマーケットに出るかを考えましょう。

市場を考える上で必要なことは競争が激しい市場(レッドオーシャン)だからと言って諦めないことです。
確かに競争は激しいですが、そのビジネスが上手く行っているという証拠であるため収益が出やすいと考えても良いでしょう。

逆に競争が少ない市場(ブルーオーシャン)では、収益が出る可能性が少ないということです。
穴場だったという可能性もありますが、実際には手をつけても収益がでないからその市場を取れないという場合もあります。

環境を整える

アイディアが決まったら次に事業として進めるための準備をしましょう。
環境を整える方法として以下の2点を意識しましょう。

  • 必要な人材をチームに入れる
  • 資金を確保する

必要な人材は後ほど詳しく説明しますが、事業を進める上で全部一人で行うのは限界があります。
そのためにも創業初期には必要な人材を取り入れ、事業を進めるペースを加速させましょう。

また必要な人材を取り入れ、事業を加速させるためにも、人件費として十分な資金が必要です。
そのためには資金調達をするなどして事業を十分に運営できるような資金を確保しましょう。

計画を立てる

新規事業を開発する時には計画を立てることも必要です。
計画を立てることによって事業を進める上での課題が見えてきたり、資金を確保するために必要なスケジュール感をつかむことにもつながります。
そのためにも、今月は何をしなくてはいけないのか、今年中に目標達成をするための計画を立てましょう。

新規事業開発をするときに必要な人材

新規事業のアイディアが出来たとしても一人でできる量には限界があります。
そのためにも新規事業開発ではメンバーを集めチームをつくることも大切です。
この章ではチームに取り入れる時に必要な人材を紹介します。

情報収集・分析に優れている人材

新規事業開発に必要な流れでも紹介した通り、情報収集に優れていないと、市場を調査する上で重要な顧客のニーズ、競合調査がしっかりと出来ないまま事業が進む可能性があり、事業を失敗に導く要因になってしまいます。

また、データを収集するだけではなく、分析をしてデータを正しく利用する能力を持つ人材も重要となります。

コミュニケーション力が優れている人材

最初に情報収集をする際にはデータやインターネットを用いることが多いと思いますが実際には、データでは見えない顧客の声が存在します。

そのためには、インタビューをして顧客の本音を引き出すことができるようなコミュニケーション能力も必要です。

また、新規事業開発に向けて同じ目標に向かう時に活用できる、円滑にチームを回すことができるようなコミュニケーション能力も必要です。

社内では新規事業は他の部署と連携を図る必要があるため、円滑なコミュニケーション能力がないと伝達が遅れたりするため、新規事業においてのボトルネックになりうる可能性があります。

論理的に説明ができる人材

新規事業開発を行う上で、相手に事業の特徴などを伝えることが必要とされます。
そのため、論理的に道筋を立てて説明できる人材がいるとプレゼンテーションをするときに顧客や社内関係者に事業の魅力を知ってもらいやすくなります。

新規事業は社内からお金が落ちているため、新規事業の提案をする上で論理的に説得できる人材がいると、新規事業を進めやすくなります。

新規事業開発の成功例

新規事業を開発した例は多くありますが、街中でよく耳にする事業へと進めることができた企業は多い訳ではありません。
そのため、新規事業において成功した例が成功した要因をつかむことで新規事業成功へと繋げましょう。

ライブ配信アプリ「Pochocha」(DeNA)

株式会社DeNAでは、多くの新規事業が誕生していますが、中でも成長を遂げているのが「Pochocha」です。

「Pochocha」はライブ配信者とリスナーが積極的にコミュニケーションを取ることができる配信アプリでダウンロード数は約255万。
毎日、約1000人が配信するライブ配信アプリとなっています。

ランクやレベルを分けることにより、継続性が増し、また、ランクが高くなるにつれて報酬が高くなるというメリットがあることが成功要因と言えるでしょう。

スタディサプリ(リクルート)

リクルートでは新規事業コンテストを行っていて、そこで優勝したアイディアが「スタディサプリ」です。

「良い教育を、公共料金並みにいつでもどこでも安価に受けられる」という価値を提供することを目標に、事業化から7年で会員数を57万人に広げるなど大きな成長に貢献しました。

スタディサプリは経験値豊富な塾講師が授業を進めるため、塾に通うことができない生徒でも成績を伸ばしやすくなおかつ月額料金が低かったことが成功要因と言えます。

新規事業は難しいか

新規事業と既存事業

新規事業の対義語として、既存事業があります。
既存事業は利益が出ている事業となるため、利益を維持・拡大することがメインの業務となります。

一方で新規事業は、分からない領域に踏み込み、新たに利益が出る仕組みを構築することがメインの業務となるため、難しいことを解決しながら進むことが重要です。

そのため、新規事業は既存の事業を進めることよりも難しいと言えるでしょう。
ですが、新規事業を行うことによって得られる経験値や、マネージメント力が評価される場合もあるため、自分にとって難しい場面でも乗り越える覚悟があるのか決める必要があります。

人材を確保しにくい

新規事業立ち上げの経験者が少ないため良い人材を確保しづらいです。
なぜなら、企業内で新規事業を立ち上げることは少ない場合があり、その分経験者も少なくなります。

また、新規事業を進めたいという人も少ないことが多いです。
新規事業は分からない領域に手を伸ばすため、成果が出ない場合が多いです。

そのため評価を受けにくくなり、集まる人材も少なくなってしまいます。

そのため、新規事業開発は新しい人材を育成する場と言えます。
新規事業を立ち上げる場合においてどのような人材を育成したいのか、どのようなスキルがある人材が必要なのか明確にしておきましょう。

新規事業開発への転職

新規事業開発への求人は市場の変化に対応するべく、増加傾向にあります。
また、リーダーやマネージャーといったポジションにつく可能性もあり年収は600万円から1000万円と言われています。

一般的な企業では新規事業のため、新しく人材を取り入れるケースが多く、転職の場合に新規事業立ち上げ経験が必須になることはありません。
ですが、転職先で扱う商品やサービス、市場に精通しているかどうかが重要です。

そのため、転職先で扱うことになる商品やサービスに馴染みがあったり、マネージャーに近いポジションで行っている経験がある方は未経験でも挑戦できるでしょう。

新規事業開発まとめ

この記事では、新規事業開発の流れや必要な人材について解説しました。
人材を見極め、必要な人材に取り組むことで事業を効率よく展開できることが分かりました。

これから新規事業開発を行われる方は計画を立ててみる、人材を確保することから初めてみましょう。

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