新規事業コンサルティングとは?メリットについて解説

新規事業に最初は、活力に満ち溢れていたものの、分からないことが多くモチベーションが下がってしまうケースも多いでしょう。

今回の記事では新規事業においてコンサルティングがどのような役割を果たすのか?
コンサルティングを雇うメリットを説明することで実際に新規事業を進める上でコンサルティングを雇うか迷っている方は記事を参考に自社に合っているかどうか検討してみましょう。

目次

コンサルティングとは

コンサルティングとはクライアントの相談を受け、課題を見出し解決策を提示することです。
限られた期間内でクライアントが望む以上の結果を残すことが重要です。

コンサルティングには多くの種類があり主に、経営、IT、業務に分けることが出来ます。
多くのコンサルティングの業務にはリサーチが含まれ、新規事業において情報収集などに時間を割いてしまっている場合は、新規事業のコンサルティング経験のある方を雇うことで、効率的に事業を回すことを考えましょう。

外部リソースによる活用例

「中小企業の成長に向けた事業戦略等による調査」が行われたことによりどのような効果があったのか紹介します。

  1. 必要な技術・ノウハウや人材の補完
  2. 必要な人材、体制を確保するコスト削減
  3. 既存業務の見直しによる業務効率化、コスト削減
  4. 自社が注力すべき業務領域への経営資源の集中
  5. 効果はなかった

1番大きい効果として必要な技術・ノウハウや人材の補完の効果がみられました。

また「人材」、「コスト」への負担が大きいことがわかりました。
人材を採用・育成するためには膨大な資金と時間を消費します。

ですがコンサルタントがいることにより、育成をする手間を省くことができると共に、エキスパートの技術やノウハウを効率良く吸収することができるため、新規事業での目標達成のためにスピーディーに行動することが可能になります。

また、業務を見直しすることができるため、効率よくリソースを活用できることがわかります。

※出典:外部リソースの活用による効果(2017年度版「中小企業白書」) https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/PDF/chusho/04Hakusyo_part2_chap3_web.pdf

新規事業コンサルティングの業務

実際に新規事業でコンサルタントを雇う場合はどのような場面で役立つのかをご紹介します。
大きく3つにフェーズ分けしていますが、他にも多くの業務があります。

STEP
事業のテーマ設定

どのような事業を行うのか、どのような目的で新規事業を行うのか整理します。

事業を行う際に目標や解決したい問題が明確ではない場合は、さらに事業が進む上でボトルネックとなる可能性が十分にあります。
そのためコンサルティングを通して明確にすることが出来ます。

STEP
事業の具体的な内容を決定

事業のテーマが確定したら、どのような方法で利益を取るのか、競合優位性はどこにあるのかを考え実際に事業計画書を作成します。

実現可能であるのか、をコンサルティングを通して課題を見つけることが出来ます。

STEP
事業の立ち上げ

そして最後に実際に事業を立ち上げるサポートを行います。

事業の立ち上げのサポートには人材を育成することやメンバーの構成を構築することが含まれる場合もあり種類は様々です。

大きく3つとして分類しましたが、新規事業では既存の事業を進める場合よりも多くの検討事項があります。

また、新規事業ではデータを取ったり、アンケートをとることでニーズ、市場の検証を行うことが多くあります。
そのような場合にコンサルタントがいることにより、調査結果を整理し新規事業成功へのスピード感を高めることにも繋がります。

新規事業でコンサルタントを雇うメリットとは

コンサルタントは顧問契約ができ、内容や期間によって限定された条件で契約を結ぶことが出来ます。

ですが、コンサルタントは費用が他のリソースより高いと言えます。
そのためしっかりとコンサルティングを受けるメリットを理解して、コンサルタントを雇う必要があるのか検討してみましょう。

ノウハウを得ることができる

新規事業において、新規事業立ち上げの経験がないメンバーが多いことが想定されます。
そのため、新規事業を取り扱うコンサルタントを雇うことにより、メンバーにはないノウハウを活用することでしっかりとした「スタートダッシュ」をきることができるようになります。

また、コンサルタントとは顧問契約を結ぶことで、期間や業務内容を限定して契約することができます。
雇用契約とは違い、リスクを減らしてノウハウだけを吸収することができます。

そのため新規事業において、決めることが多く、チームで行うには限界がある場合にコンサルタントの豊富な経験値と知見を活かし業務をスムーズに行うために役立ちます。

客観的な視点が加わる

アイディアを明確化、そして実現するためにはどうすれば良いのか考えることで次第に愛着が湧いてしまうことがあるでしょう。

そのため、社外からコンサルタントを雇うことで第三者の新規事業に対しての客観的な意見を取り入れることで新規事業を正しい方向に導いてもらえることが期待されます。

もし、意思決定に対して遅れが生じていると感じたらコンサルタントを雇い意思決定に第三者の意見を入れることで効率化をすることを考えましょう。

また、客観的な視点を得ることでいち早く課題に気づくことが出来たり、解像度が上がるといった効果も期待することが出来ます。

人材育成を任せることができる

新規事業では立ち上げ経験のない人が多いことやスキルやノウハウがない場合が想定されます。
その中で、社外から来た立ち上げ経験のあるコンサルタントがいるとプロジェクトが進むとともに、ノウハウやスキルをメンバーに教えることができ新規事業で新たな人材の育成を進めることもできることが魅力的です。

コンサルタントには色々な業界を経験した方や、多方面のスキル、情報を持っている方がいるため新規事業の立ち上げだけでなく、吸収することができるノウハウ等は多いでしょう。

コンサルティングファームとは?

コンサルティングファームとは自社で行うことは難しい戦略設定や調査・分析を行う企業のことです。
コンサルティングファームが得意とする案件は大規模なものや、長期的なプロジェクトが多くスキルや経験値を伸ばし、新たな人材を育成することを視野に入れてコンサルティングを受けることが重要です。

また、コンサルティングファームには様々なバックグラウンドを持った専門家がいるため他企業で吸収した情報をつなげることができ、新規事業立ち上げの際に手助けとなるでしょう。

新規事業コンサルティングの価格帯

新規事業は0→1にすることがメインの業務のため、既存の事業よりも難しいポイントがいくつかあります。

  • 検討する事項
  • 情報量
  • 成功する確率

コンサルティングは費用が実績や依頼内容によって大きく上下することが多いため異なりますがおおよそ200万円〜1000万円ほどを想定すると良いでしょう。

コンサルティング費用が高くなる理由としてリスクが大きいことや業務が多いことが挙げられます。
新規事業では極めて成功率が低く失敗する可能性が大いにあります。

そのためコンサルティングで成果を出すことが出来なければ実績に関わりますし、そもそも業務が多いため単価が高くなる傾向にあります。
新規事業で予算が限られている状態でリソースを注ぎ込む余裕があるのかによってかける予算をあらかじめ決めましょう。

新規事業でコンサルタントに依頼する際のポイント

コンサルタントに依頼する際に自社で一度どのような方向性で新規事業を行いたいのか決めておきましょう。
自社の状況を把握してコンサルタントに提案してもらえる場合もありますが、コンサルタントに丸投げの場合は結果に結びつくためにかかる時間が長くなることが予想されます。

イメージを明確化する

コンサルタントを依頼する際は、アイディアは決まっていなくてもイメージを伝えることが必要です。

例えば、革新的なアイディアで事業を行いたいのか、ある程度収益が見込めるようなビジネスモデルで行いたいのかによってもコンサルティング内容やコンサルタントの種類が異なります。
そのためあらかじめ以下のポイントに分けて考えてみましょう。

  • 課題
  • 業界
  • 開始時期

これらの項目に分けて考えてみることで自社に合うコンサルタントを探してみましょう。
また、新規事業に対する思いを伝えることも重要です。

例えば、「なぜこの事業を行いたいのか」「将来どのような事業になっていて欲しいのか」を考えることで、コンサルタントとの方向性のすり合わせを行いましょう。

根本的な思いの部分を決めることはとても重要で、新規事業においてとても難しい問題が起きてしまった場合に何を一番として考えるのか、例えば、利益、社会的貢献、革新的であるか、などを一度原点に戻って考えることが出来ます。

コンサルタントに求めているものを伝える

コンサルタントに全て丸投げの状態だと新規事業の意思決定のスピードに遅れが生じてしまいます。
例えば、良い例として以下の場合があります。

クリエイティブに新しいアイディアを多く出すためのファシリテーションをしてほしい

このように具体的にコンサルタントに行ってもらいたい業務を依頼することでコンサルタントのノウハウや経験値を最大化することが出来ます。

コンサルタントの判断に任せて受け身でいいと考えてしまいがちですが、しっかりとコンサルタントに期待していることを伝えることにより効果を実感できるようにしましょう。

また、コンサルティングとの情報共有も忘れないようにしましょう。
定期的に情報共有することや不利な情報も共有すことでコンサルタントが持っているノウハウやスキルをより共有しやすくなるでしょう。

自社とコンサルタントとの役割分担

自社の情報をより詳しく知っているのはやはり自社の人間です。
そのため、コンサルタントに全てを丸投げして、意見を問うのではなく第三者の意見として、自社の中では気づくことのできなかった課題や自社の強み弱みを発見することでコンサルタントとの役割分担をしてみましょう。

また、OO業界に強いコンサルタントは、業界から離れて少し時間が経っていたりする場合がありノウハウが少し古い場合や情報が古い場合もあります。
そのため、あくまで意思決定は自社で行い、新たな視点としてコンサルティングを活用するとよりよりものとなるでしょう。

新規事業でコンサルティング提案依頼書に書くべき内容

コンサルティングを依頼する場合はRFP=Request For Proposal(提案書)を作成する必要があります。
実際にどのような内容で作成するかは以下のポイントを理解しましょう。

  • 課題
  • 理想像
  • ギャップを埋めるための事項

まず初めに、課題を整理することは困りごとを整理することに役立ちます。
2つ目に理想像とは解決した状態を指します。
そして、3つ目に困りごとを解決に導くために必要な項目を書き出します。

3つ目のギャップを埋めるための事項が実際にコンサルティングで行う業務となります。
3つ目の業務が検討する必要が多い場合やリサーチする数が多い場合はコンサルティングを雇うことを考えてみましょう。

コンサルティングの方が3つ目はまとめてくれる場合がありますが、基本的には業務での課題点を理解するために自分で書き出してみましょう。

新規事業コンサルティングまとめ

この記事では、実際にコンサルティングがどのようなことに役立つのか、本当にコンサルティングを雇うメリットはあるのかについて解説しました。
実際にコンサルティングがいることによってコンサルタントが持っている知見やノウハウを活かせることが魅力的ですが新規事業に必要なのか考えることで無駄な支出を抑えることができることも頭に入れておきましょう。

また、コンサルタントは期間や内容を限定して契約することができるため、リスクをなるべく減らして中小企業でのノウハウを活用することが出来るため、ぜひ少しでも息詰まっている場合はコンサルタントの導入を検討してみましょう。

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