【事業を成功に導くために〜新規事業開発に必要なスキルを徹底解説!】

新規事業開発とは、自社として新しいビジネスをゼロからスタートすることです。およそ9割の新規事業が失敗すると言われていることからもわかる通り、新規事業開発において失敗は付き物です。

本記事を読まれている方の中にも、新規事業開発に苦い思い出を持っている方や、今まさに新規事業開発に取り組んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、この非常に難しいと言われている新規事業開発において必要なスキルについて主に解説していきます。

■新規事業開発とは?

—まず最初に、新規事業開発とは何を指すのか、その定義について説明します。

■新規事業開発に必要な3つのマインド

—新規事業開発においてスキルが必要なのは間違いありませんが、同様に大事なのがマインドです。新規事業開発に必要なマインドを3つご紹介します。

■新規事業開発に必要な6つスキル

—新規事業を開発し成功に導くためには、多岐にわたるスキルが必要となります。ここでは、その中でも特に大切だと思われるスキルを6つ解説します。

■新規事業開発に必要なスキルを身に付けるための3つのヒント

—新規事業開発に必要なスキルがわかったとしても、ただ黙々と仕事をこなしていればすべて身につくというわけではありません。ここでは、実際にスキルを身に付けるための方法を3つご紹介します。

■まとめ

目次

新規事業開発とは?

新規事業開発」とは、自社の中で新たなビジネスをゼロから立ち上げるフェーズを推進する役割のことを指します。新規事業の企画から、実際に軌道に乗るまでを任される役割であるため、考えなければならない領域も幅広く、基本的には高いビジネススキルと経験が求められます。

しかし、現在の消費者のニーズの変化やIT技術の発展、グローバル化や急激な社会情勢の変化などに伴い、多くの企業が新規事業に参入し未来への投資を積極的に進めている状況を鑑みると、非常に重要でやりがいのある役割だともいえるでしょう。

一つ注意点としては、似ている言葉に「事業企画」というものがありますが、こちらは既存事業を1→10に発展させるフェーズを担う役割を指しますので、この二つはしっかりと区別しておくようにしましょう。

新規事業開発に必要な3つのマインド

まずは、新規事業開発において重要な3つのマインドをご紹介します。新規事業を開発するためには、もちろんこの後解説するスキルも重要になってきます。しかし、スキルは代替が可能ですが、マインドについてはそうはいきません。だからこそ、実際に事業開発を始める前には、しっかりとしたマインドセットをしておくことが大切になってくるのです。

ビジョン

まず第一に最も大切なのが「ビジョン」です。そしてただビジョンを持つだけでなく、実際にそれを言語化できることが重要です。ビジョンがなければ、何を目的とした事業なのかが不明瞭になってしまい、言語化できなければ、それを周りの従業員や社外へプレゼンすることもできません。

事業は開発するだけではなく、それが本格的に始動してきたときに、その事業が社会に対してどのような意味を持つものなのかを具体的に言葉で伝えることが必ず求められます。明確なビジョンを持ち、それを明確な言葉で伝えられるようにしましょう。

リーダーシップ

新規事業をスタートさせる際には、まずは少人数のメンバーで始めるというケースがほとんどでしょう。一つの新規事業を立ち上げるには、企画、開発、営業、販路の確保、業務管理などの実務が発生することになります。もちろん、このすべてを1人で行うことはほとんど不可能でしょう。そのため、それぞれの部分で他のメンバーや関係者の力を仰ぐ必要があります。

このような場面で社内外にかかわらず多くの人々と関わりまとめ上げるために必要なのがリーダーシップなのです。特に新規事業であれば、新しいことを始めるということで、なかなか周りに賛同を得られなかったり、取り組みに対して抵抗を持つ人がいるなどが想定されます。そのような状況においても、チームを引っ張っていくことができる強いリーダーシップが必要となるのです。

情熱

精神論的な話にはなってしまいますが、何事も新しいことを始める際には情熱が必要です。そして、それは新規事業開発においても例外ではありません。もちろん、情熱だけではどうにもならない場面もありますが、少なくとも情熱なしに新規事業を成功させることは至難の技でしょう。

特に新規事業においては、既存事業以上に様々な問題も起こりやすいでしょうし、黒字化になるまでも何ヶ月も要することが考えられます。このような困難を乗り越え事業を成功に導くためには、強い情熱と高いモチベーションが必要不可欠なのです。

新規事業開発に必要な6つスキル

次に、新規事業開発に必要な具体的なスキルを6つご紹介します。

前述したように、新規事業開発では0から1を生み出す必要があるため、様々なスキルが求められますが、その分その後のキャリアでも活かせるであろう経験を得ることができます。「新規事業の開発をしてみたい!」と考えている方は、ぜひ以下のスキルを見て、今後のスキルアップの参考にしてみてください。

データ収集・リサーチスキル

新規事業開発でアイデアをブラッシュアップしていく過程で重要になってくるのが「データ収集・リサーチスキル」です。新規の事業を開発する目的は、売れるサービスや商品を開発して新たなビジネスモデルを生み出すことにあるでしょう。それを達成するためには、顧客がどのようなサービスや商品を求めているのかを現在から未来を見通して見極めなければならないのです。

そのためには、対象となる市場の見通しや顧客からの声、競合他社の動向など様々な情報を収集しなければなりません。現在では、インターネットやSNSを通して簡単に多くの情報を得ることができます。一方で、情報が多い分その中には信憑性の低いものも多く含まれているのも事実です。したがって、その中から正確な情報をピックアップできるリテラシーも必要になってくるのです。

新規事業でよくある失敗の原因の一つは、情報収集不足や誤った情報によるミスリードによって起こることが頻繁にあります。正しい情報を素早く的確に収集するためのデータ収集・リサーチスキルは新規事業開発において欠かせないスキルの一つなのです。

論理的思考スキル

新規事業の方向性やテーマがある程度決まったら、それをより現実的なアイデアへとブラッシュアップしていく必要があります。そのような過程で必要なのが「論理的思考スキル」です。これは言い換えると「ロジカルシンキング」とも呼ばれます。仮説から実現可能性を導き出したり、問題点の検証を行うためには論理的思考力が必要です。

このスキルは、物事を論理的かつ理屈を交えて物事を考える能力となります。論理的思考力があれば、新しいサービスや製品を開発する段階で、リサーチの結果を論理的にまとめ上げ、定量的に物事を判断することができます。数値を用いて判断をすることによって、その結果の説得力も増し、周囲の納得や理解も得やすくなるのです。

コミュニケーションスキル

新規事業を立ち上げる際には、他部門や社外を巻き込んでの業務も多くなるため、「コミュニケーションスキル」も必須の要素と言えるでしょう。このコミュニケーションスキルにおいては、上述した論理的思考力も大きく関わってきますが、論理的に説明するだけではうまくいかないのが人間関係というものです。そこには根底となるコミュニケーションスキルが必ず必要になってくるものです。

社内では、その新規事業がどのようにして成功していくのかの道筋をデータとともに言葉でも伝えなければいけませんし、社外ではクライアントの交渉や意見交換など、良い関係性を維持していく必要があります。

新規事業開発は基本ゼロからのスタートです。受動的な姿勢では物事は進まないので、自発的かつ積極的にコミュニケーションをとれる姿勢が必要となってくるのです。

プレゼンテーションスキル

コミュニケーションスキルをさらに効果的なものにするのが「プレゼンテーションスキル」です。新規事業の計画や戦略をしっかりと説明するためのプレゼンテーションスキルも欠かすことのできないスキルの一つと言えるでしょう。

どんなに魅力的な事業アイデアを持っていたとしても、会社から予算をもらって実際に事業として稼働させていくためには、事業の内容を明確に説明し社内の理解を得る必要があります。また、新規事業においては社内だけでなく、銀行やクライアントなど社外に対してもプレゼンテーションを行う機会は多くあるでしょう。何か事業の方向転換などをする際にもその都度説明の機会は与えられるはずです。

プレゼンテーションスキルには、要点をしっかりとまとめて相手に伝える力、相手の考えや言っていることを理解するコミュニケーション力、より良いプレゼンテーションをするための資料作成術などが含まれます。

事業計画スキル

当たり前のことですが、新規事業開発において「事業計画スキル」も必須のスキルです。アイデアだけでは事業を行うことはできません。計画がしっかりと構築されているからこそ事業を成功に導くことができるのです。顧客のニーズを捉えたマーケティングや収支計画などを的確に立ち上げるようにしましょう。

事業計画に関しては計画書を事前に作成しておくことで、都度計画の進捗状況や次のアクションの確認をする際にも役立つでしょう。

チームビルディングスキル

最後にご紹介するのは「チームビルディングスキル」です。新規事業を立ち上げる際には少数のチームで動く場合が多いでしょう。すでに述べたように、新規事業開発においては複数の部門に跨がる実務が発生するので、チーム内外をまとめる統率力が求められます。

チームメンバーそれぞれの役割をきちんと定め把握し、各々が自律的に動けるようなチームを作り上げるのが理想です。指示がなければ動けないようなチームでは、特に新規事業開発においてはなかなか機能しないでしょう。自らが率先して動くことで、チーム内での意識の共有もされやすくなり、より良いチームづくりをすることができます。

新規事業開発に必要なスキルを身に付けるための3つのヒント

最後に、ここまでに解説した新規事業開発に必要なスキルを身に付けるための3つの方法をご紹介します。スキルを身に付けるためには自ら能動的に動くことが非常に大切です。ぜひこれらのヒントを参考に、必要なスキルの身に付け方について考えてみてください。

マーケティングについて学ぶ

新規事業開発においては、マーケティング部門との連携が欠かせません。マーケティングの基本的な考え方や要素を事前に理解しておけば、事業開発において必ず役立つことでしょう。

特に、新規顧客の獲得やサービスや商品の認知度を向上させるためのマーケティングスキルは、新規事業の成否に直結することですので、ぜひとも学んでおきましょう。

他部署や他業種の経験も積んでおく

今までにいくつかの部署や業種を経験しているという方は新規事業開発に向いていると言えます。新規事業開発においては、他部署とのコミュニケーションが欠かせませんので、実際にその業務を経験したことがある場合、より円滑に業務を進めることができるでしょう。

また、新規事業開発では、これまでの既存事業とはまったく異なる事業を始めるケースも考えられます。そのような場合、他業種からの経験則というのも新規事業開発においては大きな武器となり得るのです。

できるだけ多くの人とコミュニケーションをとる

新規事業開発に限った話ではありませんが、他の人とのコミュニケーション中で得た知識や経験は大きな武器となります。また、そのコミュニケーションによって得たネットワーク自体が武器になるとも言えるでしょう。できるだけ多くの人と会い、積極的に意見交換をするようにしましょう。

社内外のセミナーや勉強会、SNSを通してのイベントなど、事業に関わるものにはできるだけ参加するようにしてみましょう。

まとめ

本記事では、新規事業開発に必要なスキルについて解説をしました。新規事業開発においては、ご紹介したように様々なスキルが必要となります。自らのスキルを磨き上げることはもちろんのこと、事業に合ったスキルを持つ人材を育てたり集めることが成功の鍵となります。

みなさんもぜひこの記事を参考に新規事業開発に必要なスキルについて考えていただければと思います!

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